2005-07-04
今日午後一番、気温は38℃(だそうだ)。事務所のエアコンの効きが悪いからなおさら暑い。
その猛暑の中、私の報酬の一部を日本円で東京の銀行に送金する手続きのために、中国人部長のZ女史が私を銀行へ連れて行ってくれることになった。
銀行までの車中では、もっぱら暑さが話題の中心であった。
Z:「この気温だと、中国では操業時間を短縮する決まりになっています。」
私:「日本ではそういう決まりはないよ。」
Z:「そうですか。現場の人たちが大変です。」
私:「特にサービスの人は外で仕事をするから大変だね。」
Z:「そうです。私の部のみんなは、感心しています。」
私:「ところで、先月は初めての手続きがあって大変だったけど、今日はサインするだけでいいんだよね。」
Z:「そうです。すぐ終わります。」
ところがそれは誤算に終わるのである。
銀行に着いて、3階の担当部署のカウンターで若い銀行の女性と2,3言葉を交わしたZ女史の表情が変わった。
何を喋っているのかわからないが、Z女史のトーンが上がった。もともと大きな目をギョロリとむいて睨みつける。
カウンターの女性は平然と誰かに長々と電話する。その内、書類の処理を始めた。そして、書類を持って席を立ち出ていくときも、何の説明も無し。
私が待っていた椅子の所へ戻ってきたZ女史の説明によると、
まず、カウンターの女性は、
「日本円にすることは出来ません。」と言い、
「先月やったんだから出来ます。」とS女史が言うと、
周りの人に聞いたあげく、
「私はこの書類の書き方がわかりません。」と言った。
確かに、先月てきぱきと多くの書類を処理してくれた女性とは違う人ではある。
「このような人がウチの会社だったら大変です。」
怒ったZ女史だが、いかんせん日本語では正確に彼女の感情を表現できず、ちょっと気の毒。そして続ける。
「仕事も遅いです。田舎の銀行は親切でないです。教育が悪いです。」
かなり頭に来ている。
それに加えて、最終の処理をする1階の窓口の若い男性も、処理の仕方がわからず、主任か課長らしき男性からガンガン言われながら、何とか処理をする始末。この窓口も先月と違う。
さらに、さっきの女性が、我々に返さなければならない書類をすべて持ったまま自席に戻ってしまい、それを取り返すのにまた時間がかかり、結局、先月とあまり変わらない処理時間になってしまい、ぐったり。
それにしても、何という書類の多さ。この銀行に振り込まれた私の報酬から、その一部を日本円にし、日本の銀行に振り込むための書類は、カーボン紙を挟んで作った書類も含め、多分20枚を越すのではないか。
Zさん、面倒なことを頼む私のための仕事、ご苦労様。
帰社すると、相変わらずエアコンの効きの悪い事務所で、K嬢が誰かと電話をしている。
その声がだんだん大きくなる。
内容がわからないが、なんだか怒っているようである。K嬢にしては珍しい。
電話が終わると、まわりの中国人スタッフに、大きな声で何かを訴えている。
私:「Kさん、何を怒っているの?」
K:「エアコンの会社、ひどいんですよ。何度直しても良くならないから、文句を言ったんです。そうしたら、“このエアコンにはこの事務所は大きい”と言うんですよ。今までそんなことを言ったことはないでしょ。おかしいですよ。だから私、怒ったんです。」
なぜ、エアコン屋の言うことが不当であるかを、さらにいくつもの反証を上げて説明してくれた。
私:「そうだ、Kさんの言うことはもっともだ。」
(でも、私のアパートの修理の時も、それくらい怒ってくれませんか?)
きょうは、猛暑の中、気の強い二人の女性は、怒っていました。
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