2006-01-21
遡ること12日。1月9日夜。
今年初めての「家庭料理 K」。
いつものように、焼酎のお湯割りをチビチビやりながら、イカ大根や湯豆腐を食べた。
だけど、いつもの「K」ではない。
冬ちゃんがいないのだ。
冬ちゃんは、小柄で、丸顔で、ギョロッとした目と大きな口。決して器量好しではなかった。
しかし、私がこの店のカウンターに座ると、冬ちゃんがニッコリと注文を聞きに来ることが多かった。
「好久不見!」(ハオジュウブヂェン=お久しぶり)
ときどきしか行かない私への決まり文句から始まる。
態度は決してシャキッとしていないが、親しげに、正直に、そして時には冗談も交えながら、慣れない日本語で私の話し相手をしてくれた。
「きすのてんぷら」を注文したら、ちょっと離れたテーブルにいた冬ちゃんが、わざわざ私の横に来て、
「接吻」と紙に書いて、ちょっと照れたような笑顔と流し目を残して離れていった。
そんな冬ちゃんがいないとちょっと寂しい。
この店のカウンターの中で働いている冬ちゃんのお兄ちゃん(実の兄です)に聞いた。
「冬ちゃんは今日はお休み?」
とまどった風に、お兄ちゃんは答えた。
「やめた。やめて帰った。結婚する。」
『そうか。冬ちゃんは、安徽省の田舎に帰ったんだ。』
やっぱり、冬ちゃんがいないと寂しいな。
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